ダビングコピー革命は著作権のあるビデオをDVDダビングができるのか？

著作権とビデオテープのダビング

著作権は、著作権法という法律で守られています。
著作権法があるおかげで、美術、映像、音楽等を制作した人の権利が守られています。文化の発展、著作権者を守る意味では非常に重要な法律です。

ビデオテープにも著作権があります。ダビングする際には、著作権法に抵触しないようにダビングする必要があります。

ビデオテープをダビングする際は、以下の条文を抑えておけば問題ありません。

（私的使用のための複製）
第三十条　著作権の目的となつている著作物（以下この款において単に「著作物」という。）は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること（以下「私的使用」という。）を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。

簡単に説明すると

著作権のあるものは、私的で楽しむのあれば複製してもいいですよ！

すなわち、著作権のあるビデオテープでも私的で楽しむ範囲であればDVDダビングやmp4等の変換は可能なのです。

ただし、例外があります。

技術的保護手段の回避（第二条第一項第二十号に規定する信号の除去若しくは改変その他の当該信号の効果を妨げる行為（記録又は送信の方式の変換に伴う技術的な制約によるものを除く。）を行うこと又は同号に規定する特定の変換を必要とするよう変換された著作物、実演、レコード若しくは放送若しくは有線放送に係る音若しくは影像の復元を行うことにより、当該技術的保護手段によつて防止される行為を可能とし、又は当該技術的保護手段によつて抑止される行為の結果に障害を生じないようにすること（著作権等を有する者の意思に基づいて行われるものを除く。）をいう。第百十三条第七項並びに第百二十条の二第一号及び第二号において同じ。）により可能となり、又はその結果に障害が生じないようになつた複製を、その事実を知りながら行う場合

要するに、

コピーガードを外す行為は違法です。（著作権者から許可を得ればOK）

市販の映画、ドラマ等は、基本的にはコピーガードがついているのでこのコピーガードを外してダビングすることはできません。

ご自身でテレビ番組をVHSでダビングした場合は、コピーガードはつきませんので私的の範囲であればダビング可能です。ただし、もちろんですが、ダビングしたものをネットにアップロードしたりDVDを配ったりすることは違法です。

ダビングコピー革命は著作権のあるビデオテープをダビングができるのか？

ダビングコピー革命に限らず、業者に著作権のあるビデオテープのダビングを依頼することはできません。

以下の条文をもう一度確認します。

（私的使用のための複製）
第三十条　著作権の目的となつている著作物（以下この款において単に「著作物」という。）は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること（以下「私的使用」という。）を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。

業者は、営利目的のため、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること」には当たりません。よって、著作権者の許可なく著作権のあるビデオテープをダビングすることはできません。コピーガードの有無に限らず、テレビ番組、市販の映画、ドラマ等はダビングすることはできおません。

結婚式、幼稚園等の業者が作成したビデオにも、時々コピーガードがついている場合があります。この場合も著作権者から許可を得る必要があります。少しおかしい気がしますが法律も完璧ではないです。

まとめ

業者に著作権のあるビデオテープをダビング依頼する場合は、著作権者の許可を得る必要があります。ただ、テレビ番組や映画やドラマは許可が出ることは難しいと思います。

「自分がテレビに出ていてその部分をダビングしたい」等の特別な事情がないと難しいかもしれません。

テレビ番組などをダビングしたい場合は、ご自身でダビングをするのをお勧めします。

以下の記事は、ご自身でダビングする場合、参考にしてみてください。

VHSのDVDダビングのやり方や業者をわかりやすくご紹介！

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